皮膚の新陳代謝が悪くなると、赤くなったり、かゆくなったり、吹き出物ができたり、カサカサになったりと様々な「肌荒れ」が起こります。
新陳代謝が悪くなると、はがれ落ちるはずの角質層が表面に残り保湿力が弱いまま角化が進むため、皮膚のバリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなってしまうのです。
そのため肌荒れでは、少しでも早く正しい皮膚のサイクルを取り戻すことが大切です。
角質の保湿とバランスのとれた食生活、十分な睡眠、ビタミンA、C、E、B群の摂取を心がけましょう。
また同時に、ストレスや生活習慣など皮膚の新陳代謝を悪くしている原因を改善しましょう。
ぬり薬
敏感肌とは、少しのきっかけで肌トラブルを起こしやすい肌をいいます。
敏感肌の人の皮膚は、角質の水分保持能力が低下してしまっており、皮膚表面の皮脂膜が不十分で外部からの刺激に大変弱くなっています。
敏感肌は、セラミドという角質層の全脂質の40~60%を占める重要成分で、細胞にある細胞間脂質といわれる物質の一つが不足してしまっている状態で起こりやすくなります。
敏感肌はセラミドが不足した状態の肌なので、バリア機能が低下してしまい、ウイルスやアレルゲンが進入しやすく、また炎症を引き起こしやすい状態になり、ちょっとした刺激にも敏感に反応するようになってしまいます。
敏感肌はアレルギーなど遺伝的な体質が素因となっていることも多いようです。
アトピーなどのアレルギー体質の人の体は、刺激物質が角質層の内部に侵入すると過剰に免疫機能が働き、その防御反応として皮膚が炎症を起こします。
よって、普通の人なら反応しない物質や刺激や変化に対して、敏感肌の人は過敏に反応してしまう性質をもっています。
普通の人よりもかゆみやかぶれ、赤みなどの炎症症状もより現れやすい傾向があります。
ぬり薬
くすみは、肌の乾燥や肌荒れ、ターンオーバーの遅れによって角質が厚くなる“角質肥厚”によって起こります。
本来ならばターンオーバー(肌の生まれ変わり)とともに自然に剥がれ落ちていく“古い角質”が肌に居座り続けて、肌が厚くなってしまうのです。
古くなった角質は既に死んでしまっている細胞で、元気な細胞よりも色が暗いため、それらが肌に居座り続けることで、肌は暗く血色が悪く見えます。
これが“くすみ”の大まかな原因です。